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はじめに テスト対象 テスト結果 まとめ 


■はじめに

 2009年夏、秋月電子通商さんから標準DIP化モジュール「昇圧型DC-DCコンバータ」が販売されました。

・昇圧型DC-DCコンバータ3.3V HT7733A使用
M-03072 @520- (2010.10.26現在)
・入力電圧:0.7〜3.3V
・出力電圧:3.3V
・最大出力:200mA(入力電圧1.0V時は10mAまで)

 製品バリエーションとして 5.0V のタイプもあります … M-03071 

 暫く放置していたのですが、気圧センサ(SCP1000)の動作電源に使えないかと、長期テストを行いました。

 データシートではデバイス単品の変換効率が 85%(Typ) とありますが…。実際の所、どれだけ頑張れるのか?

 偉い先生や、沢山の本を読めば「計算上は…」という数字が得られると思いますが、ホビーユーズでは小難しい理論よりも、どれだけの時間、動作できる可能性があるのか。まずは「目安」が欲しいところです。

 そこで「計算上」ではなく電池を接続して連続動作を行いました。

 …

 長かった orz 都合3ヶ月の実働記録です。数日前に動作終了を確認したので、結果をまとめました(軽めです)。

■テスト対象

 テストの対象は、
気圧センサとテキスト表示LCDでグラフ描画(冒険)
です。

 装置全体の動作電圧は 3.3V なので、このデバイスを接続すれば電池駆動ができるはずです。
 
3.3V動作時の消費電力は約 1.1mA です。

 実のところ、このDCDCコンバータを最初に接続したのは1つ前の実験機です。
 DCDCコンバータに関するいくつかの情報は以下のページでも見ることができます。
 気圧センサとテキスト表示LCD … 全体説明です。
  ・回路図例 … 回路図へ飛びます。
  ・電源の確保(第2段階) … モジュールとしての実験をしてみました。

 テストに利用した電池は…

 百円均一で手に入るアルカリ電池です。
 理想は「金パナ」なのですが、お値段が orz
 今回は4個105円のアルカリ電池を用意しました。

■テスト結果

 新品の電池を接続し動作中の電池電圧を測定します。もちろんDCDCコンバータの出力は3.3Vで安定しています。
 装置は24時間連続稼働消費電流は約1.1mA(DCDCコンバータ抜き)です(安定化電源装置で単独測定)。

 まずは、電池2本の場合です(最初に2本での測定を開始)。
 測定は1週間毎です。実働72日目で表示終了になりました(71日目は動作)。

 続いて、電池1本の場合です。
 測定は毎日です(抜けている箇所はご容赦)。実働36日目で表示終了になりました(35日目は動作)。

■まとめ

(1)実働所見

 装置の消費電流が小さく、電流測定誤差の影響が大きくなる条件ですが、個人的には想定通りの結果です。

 単三電池2本使用時に比べると単三電池1本は半分の稼働時間でした。
 電池1本あたり 0.9V を下回ると一気に電圧が低下します。これは電池1本、2本関係なく現れる症状でした。

 消費電流が多い場合、電池サイズが異なる場合は別の結果が得られると思いますが、今回の測定結果はホビーユーズでの目安になるかと思います。

 今回の装置は24時間連続稼働です。電源スイッチを設けて必要な時だけ動作する様な装置であれば、同じ電池で長期間にわたって利用できることと思います(動作通算時間は変わらないと思いますが…)

(2)ひとりごと

 単三アルカリ電池の容量は…。データシートは曖昧な表現しかありませんが、一説には 2000mAh と言われます。

 単四アルカリ電池を使用した場合は容量が半分以下。その場合でも電池1本で2週間は動作するかな。と皮算用。


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